映画『クール・ランニング』感想｜実話に涙する、誇りと友情の感動スポーツ映画

2025年6月14日2025年11月26日

涙レベル　★★★★☆ (4/5)
温かい友情と諦めない心、そして実話ならではの“誇り”が胸に迫ります。
陽気なやりとりの裏にある4人の真っ直ぐさがじんわりと沁みて、ラストには静かに涙がこぼれる、優しい感動作。

夢を笑われても無謀だと言われても、それでも走ることをやめなかったジャマイカの若者たち。
陽気で前向きな姿に思わず笑いながらも、やがて胸の奥がじんわり温かくなっていきます。

映画『クール・ランニング』は、実話をもとにした“諦めない心”の物語。
仲間を信じて壁に挑む4人の真っ直ぐさが、観る人の背中をそっと押してくれます。
家族で観ても、ひとりで静かに味わっても、優しい涙がゆっくりとこぼれる温かい一本です。

作品情報

ジャマイカで暮らすデリースは、亡き父のように陸上選手としてオリンピックに出場することを夢見ていた。
しかし選考会で思いがけないアクシデントが起こり、彼の夢はあっけなく潰えてしまう。

途方に暮れる中で出会ったのは、かつて冬季五輪で活躍した元選手・アービング。
彼が語った「ボブスレーなら五輪を目指せる」という言葉をきっかけに、デリースは仲間たちとともに前代未聞の挑戦を決意する。

南国ジャマイカに雪はない。ボブスレーの経験も、資金もない。
それでも彼らは笑い合い、励まし合いながら、ひとつの“夢”に向かって走り始める。

数えきれない失敗や偏見にぶつかりながらも、
「自分を信じること」
「仲間を信じること」
その大切さを胸に刻んでいく4人の姿は、いつしか周囲の人々の心をも温かく揺らしていく。

これは、無謀だと言われても、笑われても、
夢をあきらめなかった若者たちの実話に基づく感動物語。

★=弱め / ★★★=ちょうど良い / ★★★★★=強め（当サイト基準）

感情	スコア
涙レベル	★★★★☆（4/5）挫けず挑む4人の姿に胸が熱くなり、ラストの“誇りの瞬間”で静かに涙がこぼれます。
感動レベル	★★★★★ (5/5) 笑いながらも、まっすぐ夢を追う姿に自然と心が揺さぶられます。本気で挑む4人の熱量が強く響きます。
絆レベル	★★★★★（5/5）最初はバラバラだった4人が、支え合って“本当のチーム”へ成長。仲間を信じる力の温かさが深く残ります。
ユーモアレベル	★★★★☆（4/5）ジャマイカ流の明るさと掛け合いが自然と笑顔に。軽快なテンポが涙と感動をより引き立ててくれます。

涙・感動・笑いが心地よく交わる、優しいエネルギーを持つ物語です。

➤ クールランニングは、落ち込んだ日にそっと背中を押してくれる優しいスポーツ映画です。

ジャマイカ代表として冬の競技に挑むという、誰もが無謀だと思う挑戦。
笑われても、批判されても、それでも走ることをやめない4人の姿には、心の奥がじんと熱くなる力があります。
「できない理由より、できる方法を探す」　　彼らのまっすぐな姿勢が、観る者の背中をそっと押してくれます。

最初はバラバラだった4人が、ぶつかり合いながらも互いを信じ合う“チーム”へと変わっていく過程は、この映画の大きな見どころ。
誰かを信じたい気持ち、誰かに認めてほしい気持ち。
その全部が少しずつ形になっていく過程に、温かい余韻が広がります。

差別や偏見の視線を向けられても、彼らが失わなかったのは“自分たちの誇り”。
どんな状況でもユーモアを忘れず、自分の足で立ち続けようとする姿は、静かで強い勇気に満ちています。
実話だからこそ、言葉以上の重みで胸に迫ってきます。

ジャマイカ流のノリやテンポの良い掛け合いが笑いを誘いながらも、その裏側には、「夢を諦めない人の強さ」がしっかり描かれています。
笑っていたのに、気付けば胸の奥がじんわり温かくなる
そんな“心の温度が上がる泣け方”を味わえる作品です。

最後に彼らが見せる“誇り”に満ちた姿は、スポーツの枠を超えた感動を生みます。
勝ち負けよりも大切なものは何か　その答えが静かに胸へ染み込んできます。
観終わったあともずっと心に残る余韻があり、実話映画ならではの“深い涙”を味わえる締めくくりです。