涙レベル ★★★★☆ (4/5)
心がそっとほどけていくような“静かな涙”があふれる邦画だけを集めました。
かすかな余韻が胸に残り、観終わったあともしばらく優しい気持ちに包まれる作品ばかりです。
「今日は、心がやさしくなる映画が観たい。」
そんな夜に寄り添ってくれる一本を探しているあなたへ。
本記事では、Netflix（ネットフリックス）で今すぐ観られる“泣ける邦画”を、家族・恋愛・生き方をテーマにした作品を中心に厳選して紹介します。
どの作品も、気づけば胸の奥がじんわりと温かくなる“心に触れる涙”が流れる名作ばかりです。
Netflixで観られる“泣ける邦画10選”
以下の10作品は、Netflixで見放題で楽しめる“心にそっと触れる邦画”です。
恋愛・家族・生き方を中心に、観終わったあと優しい余韻が長く続く作品だけを集めました。
『湯を沸かすほどの熱い愛』（2016）
あらすじ
突然、余命を宣告された母・双葉。
残された時間はわずかだと知りながらも、彼女は立ち止まることなく “やり遂げたいこと” に向き合っていきます。
バラバラになってしまった家族をもう一度つなぎ直すこと。
不器用ゆえに距離ができてしまった娘に、本当の“強さ”と“優しさ”を伝えること。
そして、自分がいなくなったあともみんなが前を向いて歩いていけるよう、そっと背中を押すこと。
双葉のまっすぐな行動は、家族ひとりひとりの心に小さな灯りをともしていきます。
ときに厳しく、ときに温かく。
“母としての愛のすべて” を惜しみなく注ぎながら、彼女が歩む最後の時間には、深い悲しみと同じくらい大きな温もりが宿っています。
観終わったあと、胸の奥に静かな熱がほのかに広がる。
そんな感動作です。
泣けるポイント
双葉の行動はどれも大げさではないのに、ひとつひとつが心を静かに揺さぶります。
“最後まで母であろうとする姿”が本当に凛としていて、気づけば胸がぎゅっと締めつけられます。
言葉より行動で愛情を示すタイプの彼女が、家族の痛みをそっと抱きしめていく姿はとても優しく、双葉の存在によって少しずつ心が溶けていく過程は、あたたかい涙を誘います。
母の強さと弱さ、その両方を包み込むような大きな愛に触れたとき、観る側の心にもじんわりと灯りがともるような涙が流れてくる作品です。
こんな人におすすめ
- 家族の絆を描く物語が好きな人
- 強い母の姿に胸を打たれたい人
- 余韻が長く続く、深い愛の物語を観たい夜に
キャスト
宮沢りえ
杉咲花
松坂桃李
オダギリジョー
『そして父になる』（2013）
あらすじ
6年間、大切に育ててきた息子が“実の子ではなかった”。
ある日突然知らされた事実に、良多は言葉を失います。
病院での取り違えという、誰も望まなかった出来事。
「血のつながりなのか」「一緒に過ごした時間なのか」。
2組の家族は、それぞれの幸せを思うからこそ答えを出せない葛藤に揺れながら、“本当の親子とは何か”という問いに静かに向き合っていきます。
父としての自信や迷い、そして子どもへの深い愛情。
ひとつひとつが丁寧に描かれ、観る人の心に長く余韻を残すヒューマンドラマです。
泣けるポイント
良多が息子への愛情をどう言葉にしていいのか戸惑いながらも、不器用に“父であろうとする姿”が胸にじんわりと沁みてきます。
誰も悪くないのに、誰もが傷ついてしまう…
そんな切なさが静かに漂い、観ている側の心までそっと揺らしていきます。
また、子どもたちのまっすぐな気持ちや、母親たちが抱える痛みも丁寧に積み重ねられており、“親になるとはどういうことなのか”という深い問いが、観終わったあとも静かに心に残ります。
こんな人におすすめ
- 家族をテーマにした心の深い揺れを描く作品が観たい人
- 派手さよりも静かな感情のドラマをじっくり味わいたい人
- 観終わったあと、ゆっくり考えごとをしたくなる夜に
キャスト
- 福山雅治
- 尾野真千子
- リリー・フランキー
- 真木よう子
『海街diary』（2015）
あらすじ
鎌倉の古い一軒家で暮らす三姉妹。
ある日、疎遠だった父の訃報をきっかけに、父の再婚相手との間に生まれた中学生の妹・すずと出会います。
どこか遠慮がちで、だけど芯の強さを秘めたすずに、三姉妹は自然と心を寄せていきます。
「一緒に暮らさない？」その一言から始まる、四姉妹の穏やかな日々。
小さな喜びや戸惑いを重ねながら、「家族になる」というあたたかな時間がゆっくりと育っていく。
鎌倉の四季とともに、彼女たちの心の変化が丁寧に描かれた、優しい家族の物語です。
泣けるポイント
四人の距離が少しずつ縮まっていくにつれ、その“ゆっくりと育つ絆”が胸にしみてきます。
すずが見せる小さな笑顔、姉たちの不器用な優しさは、言葉では言い尽くせないあたたかさを感じさせます。
誰かの隣にいるだけで心がやわらぐ。
そんな瞬間の積み重ねが、気づけば涙を誘うほど愛おしく感じられる一本です。
こんな人におすすめ
- ゆったりした雰囲気の作品が好きな人
- 日常の美しさを描く映画が観たい人
- 静かで優しい涙を流したい夜に
キャスト
綾瀬はるか
長澤まさみ
夏帆
広瀬すず
『解夏』（2003）
あらすじ
視力を失っていく病を宣告された元教師の隆之。
突然の日常の変化に戸惑いながらも、彼は残された時間を静かに受け止めようとします。
そんな彼を支えるのは、恋人・陽子のまっすぐな優しさ。
「見えなくなること」に不安を募らせながらも、ふたりの時間はより深く、静かに寄り添うようなものへと変わっていきます。
風景の色も、人の表情も、少しずつ遠ざかっていく中で、隆之は、“本当に大切なものは何か”をそっと見つめ直していきます。
泣けるポイント
見えなくなる恐怖よりも、「陽子と過ごす一瞬一瞬を大切にしたい」という想いが優しく胸を満たします。
ふたりの何気ない会話や寄り添う姿が、静かな涙を誘うほどあたたかい。
失われていくものの中に、それでも確かに存在する“愛の輪郭”が、心にそっと灯りをともす作品です。
こんな人におすすめ
- 切ない恋愛ドラマで泣きたい
- 静かに深く胸に残る作品を求めている
- 人生の選択について考えたい夜に
キャスト
大沢たかお
石田ゆり子
富司純子
『万引き家族』（2018）
あらすじ
都会の片隅で、寄り添い合うように暮らす“家族”。
彼らは決して裕福ではなく、生活のために少しの万引きで日々をつないでいました。
そんなある冬の日、彼らの前に現れたのは、寒さに震えるひとりの少女。
思わず家に連れ帰ったその瞬間から、「家族」と「他人」の境界が少しずつ揺らぎ始めていきます。
血のつながりだけでは測れない絆と、社会の影に隠れた優しさが静かに浮かび上がる物語です。
泣けるポイント
“誰かを思う気持ち”は血よりも確かに存在するのだと感じさせてくれます。
温かい食卓の時間、寄り添うようなまなざし。
そのひとつひとつが胸に沁みて、思わず涙がこぼれる瞬間があります。
社会の溝や孤独の痛みに触れつつも、そこにある小さな愛情が深い余韻を残す一本です。
こんな人におすすめ
- 人間ドラマが好きな人
- 家族の形について考えたい人
- 哀しさとあたたかさの混ざる涙を流したい夜に
キャスト
リリー・フランキー
安藤サクラ
松岡茉優
樹木希林
『月の満ち欠け』（2022）
あらすじ
最愛の家族を失った男性・小山内。
深い喪失感の中で彼は、月の満ち欠けのように、巡り巡ってつながっていく“ある奇跡”の物語に巻き込まれていきます。
その出会いの中心にいるのは、一途な想いを抱えた女性・瑠璃。
時をこえて交差する“想い”が、静かで神秘的な雰囲気の中で丁寧に描かれていきます。
失われたものと、まだ見えない未来。
そのあいだで揺れ動く心が、月の光のように柔らかく照らされる感動作です。
泣けるポイント
言葉では説明しきれない“想いの持続”が胸を打ちます。
切なさと優しさが溶け合うような描写が多く、観終わったあとも余韻がゆっくり残ります。
失った人を思い出したときの、あの胸の奥がじんわり温かくなる感覚。
そんな静かな涙を誘う作品です。
こんな人におすすめ
- ロマンチックで切ない作品が好き
- 運命の恋を描く物語に弱い
- 冬の夜にしっとりと観たい気分のときに
キャスト
大泉洋
有村架純
伊藤沙莉
柴咲コウ
菊池日菜子
『あの頃、君を追いかけた』（2018）
あらすじ
やんちゃな男子高校生・浩介と、成績優秀で少し厳しい雰囲気の真愛。
まるで正反対のふたりは、何かとぶつかり合いながらも、少しずつ距離を縮めていきます。
真っ直ぐで不器用な青春の時間。
放課後、くだらない会話、胸がきゅっとなるような出来事。
誰もが一度は経験した“あの頃”のまぶしさが、そのまま息づいているような青春映画です。
泣けるポイント
青春が持つ“二度と戻らないきらめき”が胸を締めつけます。
明るく笑っていた瞬間ほど、思い出すと涙が出る…そんな気持ちにそっと寄り添ってくれる一本。
過ぎていく時間の儚さと、初恋のやさしい痛みが、静かに心を揺らします。
こんな人におすすめ
- 学生時代の恋を思い出したい
- 甘酸っぱい切なさを感じたい
- 優しい涙を流したい夜に
キャスト
山田裕貴
齋藤飛鳥
『きみの瞳が問いかけている』（2020）
あらすじ
事故で視力を失い、孤独の中で静かに暮らしてきた明香里。
そして、ある過去を胸に抱え、心を閉ざしたまま生きている青年・塁。
偶然の出会いから始まったふたりの日々は、一緒に食べる食事や、ささやかな会話、触れ合う手の温度。
そんな”小さな幸せ”によって、少しずつ色を取り戻していきます。
互いの傷をそっと撫で合うように寄り添う時間が、やがてふたりの心をゆっくりと溶かしていくのです。
泣けるポイント
人と人が寄り添うことでしか癒えない痛みがあります。
明香里のまっすぐな笑顔、塁の不器用な優しさ。
ふたりが積み重ねていく小さな温もりが、胸にじんわり広がります。
過去に縛られていた塁が、歩幅を合わせるように少しずつ前を向いていく姿は、観ている側の心にもそっと灯りをともすような静かな感動を呼びます。
こんな人におすすめ
- 号泣ではなく“静かな涙”を求めている
- 寄り添う恋の優しさを感じたい夜に
- 冬の夜にしっとり浸りたい
キャスト
吉高由里子
横浜流星
『夜明けのすべて』（2024）
あらすじ
PMS（月経前症候群）の不調を抱える藤沢さんと、パニック障害で仕事に支障をきたしている山添くん。
心の調子がうまくいかないふたりは、職場で出会い、少しずつ穏やかな関係を築いていきます。
“特別な関係”ではなく、ただ「そばにいてくれる誰か」。
そんな距離感だからこそ救われる瞬間が、丁寧に描かれています。
ふたりの心が少しずつほどけていく様子に、静かな温かさが宿る物語です。
泣けるポイント
頑張れない日を抱えたことがある人なら、きっと胸がぎゅっとなります。
“生きることをそっと支えてくれる気遣い”が心に沁みる。
「救われた…」という深いため息のような涙が流れる作品です。
こんな人におすすめ
- 繊細な感情を丁寧に描く作品が好き
- 元気が出ない夜でも観られるやさしい映画を探している
- 誰かに寄り添うことの意味を知りたい
キャスト
松村北斗
上白石萌音
『恋する寄生虫』（2021）
あらすじ
潔癖症で人との関わりを避けてきた青年・高坂。
そして、目に映るものが苦痛で学校へ行けなくなってしまった少女・佐薙。
孤独を抱えたふたりは、偶然の出来事からゆっくりと心を通わせていきます。
ぎこちなくて不器用だけれど、お互いにとって“唯一安心できる存在”へと変わっていく過程がやさしく描かれています。
泣けるポイント
誰にも理解されない痛みを抱えたふたりが、少しずつ心を開いていく姿が切なく胸に響きます。
触れることも、目を見ることも簡単ではない…そんなふたりだからこそ生まれる小さな勇気が涙を誘います。
孤独と優しさのあいだで揺れる物語は、観終わったあとにそっと温もりを残してくれます。
こんな人におすすめ
- 不器用な恋に共感してしまう
- 登場人物の成長を見届けたい
- 心に寄り添うラブストーリーが観たい夜に
キャスト
林遣都
小松菜奈
心がそっとあたたまる“涙の時間”を、Netflixで。
今回ご紹介した10本は、どれも“心の奥にそっと触れてくる瞬間”を静かに描いた邦画ばかりです。
観終わったあと、胸の奥がじんわり温かくなり、ふとした時間に思い出してしまうような余韻が長く残ります。
Netflix（ネットフリックス）には、こうした“やさしい涙が流れる物語”がまだまだたくさんあります。
今日の気分に合いそうな一本を、どうぞ気軽に選んでみてください。
きっと、あなたの心にそっと寄り添ってくれる作品に出会えるはずです。
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