涙レベル ★★★★☆ (4/5)
心がそっとほぐれていくような“優しい涙”があふれる邦画だけを集めました。
穏やかに胸を揺らし、観終わったあとも静かな余韻が長く残る作品たちです。
「今日は、やさしい涙を流したい。」
そんな夜に寄り添ってくれる邦画を探しているあなたへ。
本記事では、アマプラ(Amazonプライムビデオ)で今すぐ観られる“泣ける邦画” を、恋愛・家族・実話を中心に厳選して紹介します。
静かに胸を揺らすものから、大切な人を思い出してしまう深い余韻の一本まで、どれも“心にそっと触れる涙”が流れる作品ばかりです。
「アマプラで泣ける邦画を探している」
「プライム見放題で感動作を観たい」
そんな方に、きっとぴったりの内容になっています。
Amazonプライムビデオで観られる“泣ける邦画10選”
以下の10作品は、アマプラ(Amazonプライムビデオ)で今すぐ見放題で楽しめる、“心にそっと触れる涙”をくれる邦画です。
恋愛・家族・実話を中心に、静かに胸を揺らすタイプから、深い余韻が長く残る一本まで幅広くそろえました。
どれも観たあとに、大切なものをそっと思い出させてくれるような作品ばかりです。
『余命10年』(2022)
あらすじ
20歳で不治の病を抱え、「恋愛はしない」と決めて生きてきた茉莉。
そんな彼女の前に現れたのは、心に傷を抱えながらもどこか優しい青年・和人でした。
“残された時間”を意識しながら距離を置こうとする茉莉と、惹かれた相手を守りたいと願う和人。
ふたりが過ごす何気ない日々は、静かで、儚くて、あたたかい。
命の限りを知りながら、それでも誰かを想うということの尊さが胸に迫る純愛物語です。
泣けるポイント
茉莉の“生きたい”という静かな願いと、
和人の“幸せにしてあげたいのにできない”という優しさが交差する瞬間。
そのとき胸がぎゅっと締めつけられます。
手をつなぐ、笑い合う、ただそばにいる。
そんな日常のひとこまが宝物のように描かれ、観る側の心もそっと揺さぶられていきます。
小松菜奈の繊細な表情が茉莉の儚さを映し出し、気づけば涙が頬を伝う深くて優しい余韻が残る一作です。
こんな人におすすめ
- 切ない恋愛映画で思いきり泣きたい
- 日常の小さな幸せを丁寧に描く物語が好き
- 観終わったあとに余韻が残る作品を求めている夜に
キャスト
小松菜奈
坂口健太郎
山田裕貴
奈緒
黒木華
『あの花咲く丘で、君とまた出会えたら。』(2023)
あらすじ
現代に生きる女子高生・百合は、ある出来事をきっかけに心を閉ざし、日々をただやり過ごしていました。
そんな彼女がふと目を覚ますと、そこは見知らぬ時代──戦時中の日本。
戸惑う百合の前に現れたのは、真っ直ぐな瞳をした青年・彰だった。
ふたりが過ごす時間は、どこか不器用で、あたたかくて、切ない。
やがて百合は“戻るべき場所”と“守りたい人”の狭間で揺れながら、戦争という残酷な現実の中で、誰かを想うことの重さと尊さに触れていきます。
時を越えて出会ったふたりが紡ぐ、胸を締めつける純愛物語です。
泣けるポイント
百合と彰の関係は、恋のときめきよりも“誰かを想うことの強さ”が静かに立ち上がってくるタイプの涙です。
時代の残酷さの中で、ふたりが交わす小さな言葉や仕草が宝物のように積み重なり、その一瞬一瞬が儚くて胸が痛くなります。
特に、百合が自分の気持ちに向き合う場面や、彰が彼女を想うまっすぐなまなざしは、観る側の心にそっと触れてくるほど丁寧に描かれています。
“もし自分だったら”と自然に重ねてしまうような、静かで深い涙がこぼれる一本です。
こんな人におすすめ
- 時代を越えた恋愛に弱い
- 切なくて胸が締めつけられる純愛物語が好き
- 涙を流しながら前を向ける作品を求めている夜に
キャスト
福原遥
水上恒司
伊藤健太郎
嶋崎斗亜
出口夏希
『今夜、世界からこの恋が消えても』(2022)
あらすじ
“記憶が一日でリセットされてしまう”少女・真織と、彼女を優しく見守る青年・透。
真織は翌朝になると前日の出来事を忘れてしまうため、ふたりの関係は“今日”という限られた時間の中でゆっくりと積み重なっていきます。
透は、記憶が続かない真織の不安を少しでも軽くしようと、毎日ていねいに想いを伝え、笑顔を守り続ける。
しかし、ふたりの前には“どうしても越えられない現実”が立ちはだかり、透の優しさは次第に痛いほど切ないものへと変わっていきます。
大切な人を想う気持ちが、時間の限られた世界でまっすぐに輝く純愛ストーリーです。
泣けるポイント
真織の“忘れてしまう悲しさ”と、透の“忘れられても想い続ける強さ”が交差する場面は、胸がしめつけられるほど切なく描かれています。
ふたりの今日がどれほど大切か、どれほど愛おしいかを理解するたびに、静かに涙が溢れてくるタイプの映画です。
透が真織の記憶に寄り添うように言葉を選ぶシーンや、真織が一瞬だけ見せる“気づきの表情”は、どの涙よりも深く心に残ります。
“今日しかない恋”の儚さと美しさが、観終わったあともずっと余韻として残る一作です。
こんな人におすすめ
- 記憶にまつわる切ない恋愛に弱い
- “時間の限られた恋”というテーマが好き
- 優しさと切なさで涙を流したい夜に
キャスト
道枝駿佑
福本莉子
古川琴音
松本穂香
野間口徹
『366日』(2025)
あらすじ
高校時代、好きな音楽が同じだったことから、気づけば一緒にいる時間が増えていった湊と美海。
“会うとちょっと嬉しい”“一緒にいると落ち着く”。
そんな小さな気持ちが積み重なって、ふたりの距離は自然に近づいていきました。
卒業後、湊は夢を追って東京へ。
美海は沖縄に残りながら、ふとした瞬間に湊を思い出す日々を過ごしていました。
数年後、再会をきっかけにふたりはもう一度寄り添い、東京で同じ未来を見つめようと歩き出します。
けれど、幸せが続くと信じていた矢先、湊はある決意を胸に、美海の前から静かに姿を消してしまう。
“忘れたいのに忘れられない人”と、“忘れられても忘れたくない人”。
時間が経つほどに深くなる想いが、痛いほど胸にしみる純愛物語です。
泣けるポイント
『366日』が心に響くのは、誰かをまっすぐ想い続けることの苦しさと優しさが丁寧に描かれているからです。
湊は自分の選んだ道を美海に伝えられず、美海はその理由を知らないまま、思い出と現実のあいだで揺れ続ける。
誰も悪くないのに、時間だけがふたりを遠ざけてしまう“どうにもできなさ”が、観る側の胸にも静かに沁みていきます。
特に、ふたりがすれ違った後に見せる表情や、HY「366日」の歌詞と重なるようなワンシーンは、曲を知っている人ほど涙が止まらなくなるはず。
観終わってからも長く余韻が残る、深く優しい涙の一本です。
こんな人におすすめ
- ゆっくり時間をかけて育つ恋愛物語が好き
- “再会とすれ違い”の切なさに弱い
- 涙のあとに少し前向きな気持ちになりたい夜に
キャスト
赤楚衛二
上白石萌歌
中島裕翔
玉城ティナ
国仲涼子

『君の膵臓をたべたい』(2017)
あらすじ
クラスでも目立たず、人との距離を置いて生きてきた“僕”。
彼はある日、偶然手にした一冊の文庫本「共病文庫」をきっかけに、クラスの人気者・桜良の秘密を知ってしまいます。
明るくて自由で、どこか掴みどころがない桜良。
静かで内向的な“僕”。
正反対のふたりが、桜良の「死ぬまでにやりたいことリスト」を通じて、少しずつ心の距離を縮めていきます。
桜良の何気ない言葉に揺れ、“僕”の小さな勇気に桜良が微笑み、交わす日々のひとつひとつが“二人だけの時間”として積み重なっていく。
やがて、ふたりの関係は静かに変化していきますが、その未来には予想もしない現実が待ち構えていました。
これは、ひとりの少女が“僕”の人生を優しく変えていく物語です。
泣けるポイント
『キミスイ』が涙を誘うのは、悲しみそのものではなく、
“誰かが誰かの人生に残していくぬくもり”が丁寧に描かれているから。
桜良は、残された時間を嘆くのではなく、“今日をどう生きるか”をまっすぐに楽しむ少女。
その姿勢に触れるたび、“僕”の世界は少しずつ色づいていきます。
桜良の明るさと陰りのバランス、
“僕”の不器用な優しさ。
ふたりのやり取りは特別な言葉よりも、思い出したくなるような小さな瞬間が多く、その積み重ねが強烈な余韻を生みます。
ラストに向かって涙があふれてくるのは、その時間の全部が“もう戻らない尊さ”でできているから。
観終わったあと、しばらく言葉が出ないほど深く心に残る作品です。
こんな人におすすめ
- 泣ける青春映画が見たい
- 誰かとの出会いが人生を変える物語に弱い
- 温かい涙と静かな余韻を感じたい夜に
キャスト
浜辺美波
北村匠海
小栗旬
北川景子
矢本悠馬
『Love Letter』(1995)
あらすじ
婚約者を亡くした博子は、忘れられない想いを抱えたまま、彼の故郷へ向かいます。
そこでふと目にした彼の住所に、「お元気ですか?」と一通の手紙を出したことから物語は始まります。
届くはずのない手紙。
なのに、返事が戻ってくる。
差出人は、亡き婚約者と同じ名前を持つ女性・藤井樹。
彼女もまた、かつて同級生だった“もうひとりの藤井樹”の面影を胸に抱えていました。
ふたりの手紙のやり取りを通して、過去の思い出が少しずつ紐解かれ、時間の中に埋もれていた感情が静かに浮かび上がっていきます。
喪失を抱えた者どうしの、やさしくて儚い“再生”の物語です。
泣けるポイント
『Love Letter』の涙は、“静かな気づき” と “そっとこぼれる想い” の積み重ねから生まれます。
手紙を通じて、亡き人の記憶が少しずつ立ち上がっていく過程。
そのなかで見せる樹の表情や、博子の深く抑えていた想いは、胸にじんわりしみこんでくるような切なさを帯びています。
“どうしてあの時、言葉にできなかったんだろう”
“あの人は本当はどう思っていたんだろう”
そんなふうに、自分の中の記憶までそっと撫でられるような感覚になる場面が多く、気づけば涙が頬を伝えているタイプの映画です。
ラストに向かって明かされる“ある真実”は、悲しみではなく、やさしい余韻として長く心に残ります。
こんな人におすすめ
- 静かに涙があふれる“余韻系の映画”が好きな人
- 手紙や記憶を通して描かれる“喪失と再生”の物語に惹かれる人
- 冬の夜や雨の日に、しっとりとした気分で観たい一本を探している人
キャスト
中山美穂
豊川悦司
酒井美紀
柏原崇
加賀まりこ

『今度は愛妻家』(2010)
あらすじ
写真家として働く俊介は、才能はあるもののどこか投げやりで、結婚生活にも向き合えないまま日々を過ごしていました。
一方、妻・さくらは不器用な俊介を誰より理解し、変わらずまっすぐな愛情を注ぎ続けています。
それでもふたりの心は、少しずつすれ違っていく。
何気ない会話、さりげない気遣い。
本当は“大切にすべき時間”だったはずのものが、息をするように当たり前になり、やがて距離を生んでしまう。
そんな矢先、俊介のもとに“ある出来事”が訪れ、何気なく過ぎていった毎日の意味がゆっくりと反転していきます。
見えていなかった想いが見えはじめたとき、俊介は初めて「夫婦として向き合う」ということに気づいていくのです。
泣けるポイント
この作品の涙は、“当たり前の毎日がどれほど尊いものだったのか”という気づきからじわりと広がります。
さくらの優しさは、
声を荒らげることもなく、
俊介の欠点を責めるのでもなく、
ただ“隣にいる”という形でそっと寄り添ってきたもの。
その存在の大きさに俊介が気づく瞬間は、胸が締めつけられるほど切なく、同時に優しい温度で心を包み込んできます。
夫婦のリアルな距離感、
言えない本音、
失ってからわかる愛情。
どれもが静かに沁みて、観終わったあとに深い余韻を残す一作です。
こんな人におすすめ
- 夫婦やパートナーとの“すれ違い”に心が動く人
- 静かな余白や会話劇でじんわり泣ける作品を観たい夜に
- 大切な人との距離を見つめ直したくなる物語を求めている人
キャスト
豊川悦司
薬師丸ひろ子
水川あさみ
濱田岳
石橋蓮司

『ただ、君を愛してる』(2006)
あらすじ
写真を撮ることが何より好きな誠人は、人との距離をうまく取れず、静かに大学生活を送っていました。
そんな彼の前に現れたのは、ひときわ不器用で、だけど心の底からまっすぐに人を想う少女・静流。
静流は誠人の写真を撮られることを心から喜び、誠人はカメラ越しに彼女の“成長”や“変化”を静かに見つめ続けます。
しかしふたりの距離が近づくほど、静流の胸には秘めた想いが強く積み重なっていき、やがて彼女は大きな決断をすることに。
淡い恋、叶わぬ想い、そして“好きだからこそ離れる”という静かな強さが胸に響く純愛物語です。
泣けるポイント
静流の恋は、勢いではなく、「相手の幸せを思うからこそ、一歩引く」という痛いほど純粋な愛情でできています。
誠人の前で見せる無邪気な笑顔、
写真に撮られることが嬉しくてたまらない様子、
そして少しずつ大人になっていく背中。
そのすべてが“静流の願い”に向かって進んでいると知ったとき、胸の奥がぎゅっと締めつけられます。
特に、誠人が静流の残した手紙に触れ、初めて彼女の想いの深さを知る場面は、涙がこぼれないほうが難しいほど。
撮られる喜び、愛する痛み、伝えられなかった気持ち。
どれもが静かに積み重なり、観終わったあとも長く余韻が残る一作です。
こんな人におすすめ
- 切ない片想いの物語に弱い
- 写真や風景を美しく描く映画が好き
- ゆっくりと積み重なる“純愛の涙”に浸りたい夜に
キャスト
玉木宏
宮﨑あおい
黒木メイサ
青木崇高
小出恵介
『世界から猫が消えたなら』(2016)
あらすじ
郵便配達員として静かに暮らす青年・“僕”。
ある日、突然の病で余命わずかと宣告され、途方に暮れる彼の前に、自分とそっくりな“悪魔”が現れます。
悪魔が差し出したのは…
「この世界から大切なものをひとつ消す代わりに、1日だけ命を延ばしてやる」
という奇妙な取引。
電話、映画、記憶、そして“猫”。
消えていくたびに、繋がっていた人との思い出が静かに揺らぎ、
「本当に大切なものは何だったのか」
“僕”は初めて、自分の人生を深く見つめていきます。
失ってから気づく愛しさと、それでも前に進もうとする人の強さを描いた、静かな余韻が残る物語です。
泣けるポイント
消えていくものが象徴するのは、「自分がどれほど誰かに支えられて生きていたか」という気づき。
大切なものが失われる瞬間の喪失以上に、残されていた“優しかった時間”が胸を締めつけます。
特に、猫のキャベツと過ごした日々が明らかになるシーンは、言葉にならないほど静かな涙がこぼれる名場面。
“僕”が大切な人たちに向けた思いが少しずつ溶け出していく描写も美しく、悲しみの中に、小さな光が確かに灯ります。
観終わったあと、自分の身近にある“いまここにある幸せ”を大切にしたくなる一作です。
こんな人におすすめ
- 大切なものの尊さを描く、静かなヒューマンドラマが好き
- ペットとの思い出が胸に残っている
- “涙より余韻”タイプの感動を求めている夜に
キャスト
佐藤健
宮﨑あおい
濱田岳
奥野瑛太
石井杏奈
『ラーゲリより愛をこめて』(2022)
あらすじ
第二次世界大戦後、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された日本人たち。
極寒と飢え、過酷な労働によって命の危険が日々迫る中で、山本幡男(やまもと・はたお)は仲間を励まし続けていました。
「ここで希望を捨ててはいけない」
そう語りかける山本の存在は、仲間たちにとって唯一の“光”。
一方、日本で夫の帰りを待つ妻・モジミも、届かぬ便りを信じながら懸命に家族を支えていました。
ふたりが交わした“再会への約束”は、氷点下の地で揺らぐ心をつなぎとめる最後の希望へ。
過酷な歴史の中で紡がれた、実話に基づく愛と絆の物語です。
泣けるポイント
涙の理由は “悲しさ” だけではありません。
この作品が胸を打つのは、絶望の中でこそ見える人が人を思う力の強さがあるからです。
・仲間を励まし続ける山本の言葉
・妻のモジミが「必ず帰ってくる」と信じて灯し続けた希望
・互いを想う気持ちだけが極寒の地で命をつなぐ瞬間
静かに積み重なる“思いやり”が胸を締めつけ、ラストの手紙に込められた想いが涙をとめられなくなります。
「生きるとは、誰かを思い続けること」そんなメッセージが心の奥に深く残る一作です。
こんな人におすすめ
- 実話ベースの深い感動作品が観たい
- 家族・夫婦の強い絆に弱い
- 悲しみだけでなく希望の光も感じたい夜に
キャスト
二宮和也
北川景子
松坂桃李
中島健人
安田顕
桐谷健太
心がそっとあたたまる“涙の時間”を、アマプラで。
今回選んだ10本は、“心の奥にそっと触れる瞬間”を大切にした邦画ばかりです。
ふと立ち止まりたくなる日や、気持ちが揺れる夜に寄り添ってくれる作品が揃いました。
日本映画ならではの、言葉にしない思いや、人と人のあたたかさを丁寧に描いたシーンが積み重なり、観終わったあとに、やわらかな余韻が静かに広がります。
アマプラ(Amazonプライムビデオ)には、こうした“静かに沁みる物語”がたくさん眠っています。
今日の気分に合いそうな一本を、気軽に選んでみてください。
きっと、いまのあなたの心にそっと寄り添ってくれる物語に出会えるはずです。


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